整備技能士が教える「ちょっとしたミシンのコツ」

今日から使える、ちょっと役立つミシンのコツ。
縫い目がもっときれいになる等のヒントを紹介します。

ミシンで作品づくりをしていると、

  • なんで今日は縫い目が揃わないんだろう?
  • いつもより仕上がりがガタガタする気がする…

そんな小さな“気になる”が出てきませんか?

実は、多くの場合、ほんの少しのポイントを見直すだけで、縫い目がびっくりするほど整うことがあります。

ここでは、明日からではなく “今日からすぐ使える”ちょっとしたミシンのコツをお届けしていこうと思います。

■ 1. 上糸をかけるときは「必ず押さえを上げる」

意外と忘れがちですが、とても大事なポイントです。
押さえを上げておくことで、糸調子機(テンション)が開き、上糸が正しく通っていきます。

もし押さえを下げたままだと…上糸が調子機を通らず、縫い目がゆるゆる・不安定になりがち。
縫い目の乱れの原因としてとても多いトラブルです。

■ 2. 針は「月に1回」交換しよう

針は消耗品です。
目には見えなくても、布を刺すたびに少しずつ曲がり、摩耗します。
針が古いと、

  • 糸が切れやすい
  • 布に傷がつきやすい
  • 縫い目がガタつく

など、よくない事がいろいろ起きてきます。
月1回交換を目安にすると、トラブルがグッと減ります。

家庭用ミシンの針の交換方法

■ 3. 下糸ボビンは「きれいに巻けているか」をチェック

ボビンに段差ができていたり、ゆるく巻かれていると、縫っている途中で糸が引っかかったり、絡んだりする原因になります。

ご自分のミシンにあったボビンを使用し、高速での下糸巻きをおすすめします。

■ 4. 厚い布・薄い布は「押さえの交換」が効果的

「縫いにくい…」と感じたときは、布に合った押さえに交換すると驚くほど縫いやすくなります。

  • 厚地 → ウォーキングフット
  • ニット → ニット用押さえ
  • 薄地 → テフロン押さえ

押さえを変えるだけで作業がスムーズになり、仕上がりも整います。

■ 5. ミシンが喜ぶ「スタート前のひと手間」

  • 縫い始める前に、釜に糸くずがないか見る
  • 試し縫いを必ずする

この“ちょっとのひと手間”で、ミシンは驚くほど快適に動きます。
仕上がりの違いにもつながるくらい大切です!

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